とある会社のなかにA、B、Cという
3つのチーム(部署、グループ、個人などに置き換えも可能)があります。

例えば、Aがある企画を立て、
その企画のホームページをつくりたいと考えました。
しかし、Aはホームページ制作のノウハウやスキルを持っていないので、
できる人(またはチーム、部署、グループなど)に依頼しなければなりません。

Cは、ホームページをつくる技術を持っています。
それを専門の仕事としています。

このとき、AがCに対して
「こういう企画があって、ホームページをつくりたいから、協力してね」
と頼むことは、きっと不自然なことではないと思います。

自分たちではできないから、できるところにお願いする。自然です。
暖かくなったらコートを脱ぐように、それは自然なことだと思います。

しかし、ここでAは、その仕事をBに依頼します。
Bは技術屋ではないので、ホームページをつくるスキルは持っていません。
せいぜい、企画のプランにクビを突っ込むくらいです。

仕事を任されたBは、やむなくCに
仕事を頼むことになります。だってそうするほかないんだもの。

Cは、ホームページをつくってBに報告します。
Cにとっての依頼主はBだからね。
「できたよん。こんな感じでいいかい?」

Bは「おおなかなか良くできたじゃないか」と思うのですが
BはAから依頼を受けているので、Aに報告します。
「できたよん。こんな感じでいいかい?」

A「……こことあそこがイメージと違う。やりなおし」
B「……こことあそこがイメージと違う。やりなおし」

C「直したよん。今度はどうだい?」
B「直したよん。今度はどうだい?」

A「う〜ん、前よりはいいけれど、ここもう少し直して」
B「う〜ん、前よりはいいけれど、ここもう少し直して」

C「じゃあこれでどう?」
…………(以下、略)


世のなかって不思議ですね。

やれやれ。