9回裏、2アウト満塁。
一打逆転の場面でトノサマバッターが代打に立った。

1球目、内角ギリギリのストレートでストライク。
2、3球目は縦に落ちるカーブと外角に外れるストレートをボールで見送ると
4球目は内角いっぱいに食い込んでくるシュートを空振り。
5球目は1球目と同じコースにストレートだが、判定きわどくボール。
これでフルカウント2-3。

そして運命の6球目。
鋭い落差のフォークボールを空振り。三振。

ピッチャーはガッツポーズをとり、
トノサマバッターは少しの間バットを見つめていたが、やがてベンチへ下がった。