「1年半で製品化するんだ」
「できません。少なくとも3年はいただきたい」
「今までのやり方で3年かかるなら、1年半でできる方法を見つけるのが君の仕事。
これまでのやり方はすべて忘れて仕事のやり方そのものを構築し直すんだ」

某メーカーの開発本部長Sさんがチームリーダーだったころ、
当時の上司と、ある製品の開発に向けて交わした会話。

この日の夜、Sさんは一人で居酒屋に行き
仕事のプロセスを一晩中考えたそう。

翌週、プロジェクトがスタート。
試行錯誤を繰り返しながら、結果2年かかったものの製品は無事にリリース。
モデルチェンジをしながら事業収益を支える製品シリーズへと成長したそうです。

「あの開発は本当に苦しくて何度も挫けそうになった。一番信頼していた後輩にすら
『現場のことを何一つわかっていない』と非難されたのは、後にも先にもこのときだけ」
と、当時のことを笑いながら振り返っていました。

こういう経験をしている人って、強いな。