2014年も今日で終わり。
大晦日に何を書こうかと思ったけれど、やはり自分自身の振り返りをしてみようと思う。

娘の誕生日とともに迎えた2014年。この時点で、僕に明確な目標もなければ、やりたいこともなかった。とりあえず、ランニングは続けるつもりだったが、年明け早々に膝を故障した。のちに半月板損傷と判明。医者には手術を勧められたが、まだ自分の体にメスを入れたことがない僕には、そんな簡単に決断できない。結局、放置したまま現在にいたる。だいぶ痛みは和らいでいるから、2015年は、また少しずつランニングをはじめていこう。

膝を故障したのが1月早々。それから3月くらいまでの記憶が、じつはほとんどない。かなり疲弊していたのか、何も考えて生きていなかったのか。たぶん、両方だろう。仕事がうまくいかなかったり、職場の人間関係がちょっとギクシャクしていたりして、何をしていたのか、よくわからなかった。

転職も考えなくはなかったが、たぶん、ほかに移ったところで同じことの繰り返しになるような気がしていた。自分の将来をどうやってつくっていくか、そんなときに、ぼんやりと「起業・独立」というキーワードが浮かんできた。

なにもしないままでは、何も起こらない。ひとまず、起業関係の書籍をいくつか読んでみた。そのなかで読んだひとつが、三宅哲之さんという方の書籍『絶対成功「好きなこと」で起業できる』だ。

「絶対成功?」
僕は基本的に「絶対」という言葉を信じない。100%のことなど、この世界にはないと思っているからだ。でも、なんとなく、本の装丁にひかれて手に取ってみた。そしてここから、僕の2014年は大きく変化していくことになる。

著者の三宅さんは、かつて大企業でエリートコースを歩む、幹部候補生だった。しかし、あることがきっかけに左遷され、その後は人生のドン底ともいえる日々を送ることになる。そして会社員人生にピリオドを打ち、起業。「天職デザイナー」という肩書きで、起業家たちを支援するビジネスを行っている。

この本を読み終えたとき、僕はなぜかこの三宅さんに会いたくなった。そして4月下旬、僕は三宅さんに会いに行った。

三宅さんに会って、いろいろと話を聞いていただいた僕は、そのまま三宅さんの「天職塾」に入ることに決めた。自分を変えるためのきっかけがほしかったのだ。

「天職塾」は、三宅さんが主催している起業家育成塾だ。じっさいに入ってみてわかったが、世の中には、起業をめざす多くの方がいらっしゃる。いや、いままでこのような世界を知らなかっただけなのだ。若くは20代から60代まで、年齢も幅広い。これだけで、自分がどれだけ狭い世界だけで生きていたかわかった。

8月。僕にとって、もうひとつの大きな出会いがあった。カメライター/ブロガーのかさこさんである。かさこさんは、フリーランスのライター・カメラマンである傍ら、「かさこ塾」という、セルフブランディング講座を立ち上げ、活動されている。「かさこ塾」は全4回の講座になるのだが、ちょうど8月に単発でセミナーをやられるというので、そちらに参加させていただいた。

かさこさんは、2000年にご自身のホームページ「かさこワールド」を立ち上げ、ほぼ毎日更新している。その後も会社員を続ける一方で個人活動を続け実績をつくり、2012年にフリーになった。

「好きを仕事にしたいなら、好きなことを毎日ブログで情報発信すれば、1年、3年、5年と続けるうちにその道の専門家と認知され、仕事が入ってくる」というかさこさん。それ以降、僕は眠っていたブログを再開し、毎日更新を続けることになる。

ちなみに、僕のブログはもともとは「junk_journal.com」というタイトルで2004年にはじめた。ブログ再開にあたって、タイトルは「コジマガ」に変えたが、フォーマットはもとのままだ。ちょっと悩んだが、あえて残すことにした。過去の自分を否定したくはない。いずれ別のフォーマットに移行する日がくるだろうが、もうしばらくはこのまま続けていく。

秋をむかえるころには、天職塾での活動が楽しくなってくる。主にテストマーケティングや勉強会など、徐々に起業に向けて具体的な活動をはじめるメンバーが増えてきて、時間がゆるす限り、協力する。正直、自分のことがどんどん後回しになっていくのだけど、別にそれでもいいと思っている。僕の場合、それを続けることが自分自身の独立につながっていく、そんな気がするのだ。

11月には、かさこ塾の皆さんが主催したイベント「かさこ塾まつり」をきっかけに、仕事のオファーをいただくこともできた。何より、かさこ塾生のみなさんと知り合えたことも大きい。天職塾での出会いもそうだが、この1年で大きく変わったことといえば、人と知り合うことが楽しくなったのだ。

今年は本当にいろいろなご縁があって、多くのみなさんと知り合うことができた。何度かお会いできた方もいらっしゃれば、一度お会いしただけの方もいらっしゃる。それでも、そのような出会いの一つひとつが、僕にとっては大きな財産だ。

2015年の目標はもう決めている。それは、「独立に向けての土台をつくる」こと。何の目標もなかった2014年に比べれば、大きな進歩だ。

まだまだ歩みはゆっくりだが、それでも、確実に前進している実感はある。さあ2015年、どんな年になるのか、いまから楽しみだ。もっともその前に、2014年最後の今日を、しっかり楽しまないとね。



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