ご主人をオオアリクイに食べられて(さぞ恐怖だったことでしょう)
亡くされてしまったという、未亡人の方からメールをいただきました。

オオアリクイは南アメリカの森林や草原に生息し、
体長が1〜1.2メートルくらいだそうです。シロアリなどを主食とします。

メールをくださった未亡人の方はシロアリなのか錦鯉なのかわかりませんが
(アリクイだって錦鯉を目の前にしたら食べるかもしれません)
最近になってようやくショックから立ち直ってきたそうです。
よかったですね。

ちなみに、蟻を食べてみると、ちょっと甘いです。

ところで、夕刻にスーパーに買い物に行く途中
リヤカーを牽いた爽やかな青年とすれ違いました。

その青年はとても爽やかにリヤカーを牽くので
思わず「爽やかだな〜」と口に出してしまいました。

すると、その青年は僕が発した言葉に気づいたらしく
こちらを見て、太陽に向かって咲くひまわりような爽やかな笑顔で
「こんにちは」と挨拶をしてくれました。

その声もまた、高原の朝に鳴く鳥のように爽やかでした。
僕はただただそんな爽やかな青年に見取れるばかりで返事を返すことさえ忘れていました。

すると青年はまたにっこりと爽やかに微笑み、「それじゃあ、また」と去っていきました。
その青年の後ろ姿と牽かれていくリヤカーは、真夏の北海道の青空よりも爽やかに見えました。
そんな爽やかな姿を見た僕は、ちょっぴり爽やかな気持ちになれました。

彼はきっと、爽やかの神さまが、日頃疲れ切ってグッタリしている僕に使わせてくれた
爽やかの精の化身に違いありません。ありがとう、神さま。

そして願わくば、オオアリクイにご主人を食べられた未亡人のもとにも
あの爽やかな青年(とリヤカー)が現れますように。