651A2509
みなさん、アロマテラピーに興味はありますか? 僕はちょっと教えていただいて興味を持ちました。

妻がハーブ好きなので、ハーブについては妻から時々聞くのだけど、アロマについてはほとんど知識を持っていなかった。あるときにアロマオイルはハーブから抽出するという話を耳にして、機会があればアロマの世界を覗いてみるのも悪くないと思っていた。そんな折、友人からアロマに詳しい方がいらっしゃると紹介されたので、アロマ会に参加させていただいた。

教えてくださるミチさんはフランス留学経験があり、そこで香水について勉強をしたそうだ。現地で調香師を目指そうと思ったが、25歳という年齢制限の壁があって断念。そのままフランスで仕事をしていたが、とある理由で帰国することに。日本に戻ってからも化粧品会社に勤務しつつ好きなアロマの勉強を続け、アロマテラピーインストラクターの資格も習得した。

「エッセンシャルオイルは世界で300〜400種類くらいありますが、日本にあるのは20〜30種類くらいですね。日本はアロマについては後進国なんです。日本だと『生活の木』が輸入品を含めて80とか100種類くらいは置いているのかな。でもまだ日本に入ってないアロマはたくさんあります」と、ミチさん。ちなみにアロマとは本来「香り」の意味で、アロマオイルは、正しくは「エッセンシャルオイル(精油)」と呼ぶらしい。エッセンシャルオイルは純度100%のもので、アロマオイルというと、そうでないものも含まれてしまうこともあるそうだ。ここではエッセンシャルオイルを、以後「オイル」と略します。

ミチさんがたくさんのオイルを持ってきてくださり、テーブルに並べていく。いろいろ並んでいるものの、正直サッパリわからない。ミチさんが、一つ一つのオイルにはそれぞれ違う効能があると説明してくれる。

P2040776
ラベンダー。


「ローズマリーとかラベンダーは聞いたことありますよね。ローズマリーは神経を刺激して脳を活性化する効果があり、認知症予防にも効くと言われています。14世紀にハンガリー王妃が痛み止めとして飲んでいたという話もあります。ラベンダーにはリラックス効能があるので、ストレスを和らげることができます。頭痛にも効くんですよ。こめかみにちょっとつけると痛みを和らげることができます。オイルを選ぶときは、どんな効能がほしいかを決めると選びやすいと思います。いろいろ持ってきたので、香りの違いを試してみてください」

ということで、いろいろと香りを体験させていただく。( )はそれぞれの効能。

フランキンセンス(アンチエイジング)
ローズマリー(神経刺激)
バーベナ(抗うつ)
バジル(催淫)
ラベンダー(リラックス)
ネロリ(安眠)
カモミールロマン(安眠)
ローリエ(去痰)
ニアウリ(抗菌)

じっさいはあといくつか試しているが、覚えているだけでこれだけ。メモが正確かわからないので、効能で違っているものがあってもご容赦を。一つひとつの香りが違っていて、アロマをする方からすれば、なんだその感想はと怒られそうだけど、単純にそんなことが新鮮だった。

651A2520

651A2525
いろいろな香りを試させていただきました。


「私の場合はブレンドすることが多いです。リラックスしたいときは、ラベンダーにオレンジをブレンドしたり、集中したいときはローズマリーとレモンとか。この組み合わせをつくっていくのが面白いんです!」。すごい、ディープな世界。でもいろいろわかってくると、確かに面白い世界だと思う。ミチさんは毎日違う香りをブレンドして楽しんでいるそう。

オイルの使用法としてはディフューザーなどを使って香りを拡散させる「芳香浴法」、入浴時に使う「沐浴法」、顔に蒸気をあてる「フェイシャルスチーム」などがある。また、香りは鼻から直接脳に働いたり、肺に浸透したり、皮膚から入って血管に作用したりとさまざまな経路を辿って伝達するといったことも教えていただいた。一方、原液を肌につけないとか、火気に注意するとか、妊娠時や幼児への使用など注意点もいろいろある。

651A2550
ブレンドも試してみました。


ちなみにミチさんによれば、アロマ先進国はフランスで、フランスでは医師や薬剤師が扱うものなのだそう。医薬品として認められているので、服用もするという。日本では雑貨の扱いだから、服用は認められていない。国によってもずいぶんと事情が違う。歴史もいろいろ教えていただいて、古くは紀元前のミイラにはアンチエイジング効果のあるフランキンセンスやミルラ(ミイラの語源)が使用されていたということだ。

「私はアロマテラピーの醍醐味は心理作用だと思っています。リラックス効果や集中力を高めたり、安眠に活用したり。カモミールロマンとか、本当に熟睡できますからね。あと、ブレンドするなら柑橘系を混ぜることをおすすめします」

ミチさんには、本当にいろいろ教えていただきました。きちんと整理できていませんが、とりあえず妻にシェアしようと決めたのと、先日行ったばかりの「生活の木」にまた近々行って何か試してみたい気分になりました。いや、聞けば聞くほどに深い世界。知れば知るほどに面白くなっていくのでしょうね。

651A2542
瓶の入口についている蓋のようなもの、これは「ドロッパー」と呼ぶそうです。そんなことにも感心・・・。


コジへのTwitterフォロー歓迎します。お気軽にどうぞ。基本承認いたします。
http://twitter.com/norisuke0906

コジへのFacebook申請歓迎します。お気軽にどうぞ。基本承認いたします。
https://www.facebook.com/noriyuki.kojima.73